こんにちは!よいどんです。
【かっぽ酒】って知っていますか?
カッポ酒とは青竹に焼酎や清酒を注ぎ焚火にかけ燗をつけたものです。お酒を注ぐ際に「カポッ」と鳴ることから「カッポ酒」と呼ばれています。「カッポ酒」は高千穂町が発祥の地とされていて、もともと山仕事の合間に手近な青竹を切って節を抜き、水を入れて焚火にかけお茶を沸かして飲んだことに始まります。やがて庶民の生活に馴染みのある焼酎が入れられるようになり、神事など人が多く集まる場所で飲まれました。その後、この飲み方が全国各地に広まったとされています。
(引用元:高千穂町HPより)
十数年前、大分に行ったときにはじめてその存在を知り、幸せな気分になったのを覚えています。
その時は、確か日本酒を青竹の筒に入れて飲んだ気がします。しかし、本来は宮崎県高千穂で生まれたこの【かっぽ酒】は、やっぱり【焼酎】のはず!
2年ほど前、家族ぐるみでファミリーキャンプに行ったとき、初めて【かっぽ酒】にチャレンジしました!
作り方は、山の恵み・食 – 山の料理/第4回【かっぽ酒とかっぽ鶏】を参考にしました。
では、【かっぽ鶏】って知っていますか?
竹の節と節の間の一部をくり抜き、そこに下味をつけた鶏肉や野菜類などを詰める。くり抜いた部分をふたのようにしてかぶせ、竹ごと火にかける。具材は竹の中で蒸されるようにして、ゆっくりと熱が通っていく。そこに、竹から出る香りとエキス(油分)が加わり、まろやかで独特な味わいとなっていく。竹の風味を楽しむ料理でもあるため、器に使う竹は、エキスが出やすい1年ものの若い青竹がよいのだそうだ。竹の器を使うことと、鶏肉を入れること以外は、特に決まりはない。具材も味付けも自由だ。
(引用元:霧島酒造より)
これがまた、最高にうまい!!!
よいどんとしては、かっぽ酒より最高!(っていうか、焼酎と食べ物と比較すること自体どうかな(笑))
すべての日本国民に、ぜひ食べていただきたい!
【自分で作れる!】青竹のエキスが最高にうまい、二日酔い知らず、かっぽ酒の作り方
では、作り方を紹介します。
①青竹を竹山から切ってくる
実際に『かっぽ酒』をする2,3日前に竹取りにいくのが良いです。
古すぎず、新しすぎず、1年過ぎたくらいの青竹がいいそうです。(若すぎると水分が飛びやすいらしい)
皮を下につけた竹は若い竹です。そして、竹自体の表に毛?みたいな白いものがあるのも1年未満の竹だそうです。
青竹を根本から切ります。のこぎりでサクサク切れますよ。
かっぽ酒用には、二節を使います。かっぽ鶏には、太めの一節です。
②注ぎ口を作る
注ぎ口を斜めに切っておきます。
一節目のところに斜めにのこぎりで切り込みを入れます。
次に竹の繊維に沿って小刀を差し込みます。そして、小刀を上から金槌でたたいて裂け目を作ります。
差し込んだ小刀の刃を横から叩いて、端まで切れ目を抜きます。
反対側も同様に叩いて切り抜きます。
最後はパーンと割れます。裂けた切り口は、小刀できれいに整えます。
③竹筒の足を作る
竹筒を立てかけたとき、回転しないように足を作ります。注ぎ口を上にし、しっかり固定されるようにのこぎりできりましょう。
こんな感じがベストです。
④青竹の節に小さい穴を開ける
最後に焼酎の注ぎ口(入れ口)を開けます。
一節目の下に小刀で穴を開けます。
二節目に穴を開けます。
長い金属の棒で、最初に開けた穴と同じラインに少し大きめの穴を開けます。金属棒の頭を金づちでトントン叩きます。そうすると開けたい場所に穴があきます。
金属棒が無い場合は、二節くらい竹を割いて棒を作ってもOKです。
穴が大きすぎると、焼酎を注ぐときに『カポッ、カポッ、カポッ』を鳴りません。
逆に穴が小さすぎると、焼酎を入れるときに入っていくのに苦労します。経験してどの大きさがベストか自分のものにしてくださいね。私もまだまだ、未熟です(笑)
これで、加工完成です。
⑤かっぽ酒 竹筒完成!
写真は、1号機。足の向きがいまいちでした。
きれいに水洗いし、竹筒の中に水を入れて一晩おきます。竹がみずみずしくなり、焼酎を入れるとなじむそうです。
【郷土料理】一度は食べてほしい!これぞ、日本の味【かっぽ鶏】の器の作り方
準備(青竹取り)は、かっぽ酒と同じです。
①青竹の五徳部分(足)をつくる
太めの青竹、一節分を使います。まず、竹を置いて回転しない(安定する)向きを見定めます。
五徳に乗るように足を付けた方がいいです。節の外側に切り込みをいれます。
のこぎりの切り込みに向かって小刀で中心に向かって裂け目を入れます。
反対側も同様に 足を作ります。同じラインになるようにしてください。
②ふたを作るために青竹に切り込みを入れる
節の内、内にのこぎりで切り込みを入れます。
③竹の器のふたを切り取る
両端2か所に切り込みを入れたら、竹の繊維に沿って小刀を差し込みます。
金づちで小刀の上から叩くと、竹に裂け目ができます。
裂け目ができたら、横から裂け目を広げながら進みます。
反対側も同様に竹を割きます。
すると、こんな感じでフタができます。
割いたあとが繊維が出ているので、小刀できれいにします。
ふた側もきれいにしましょう。
④ふたに取っ手をつけて、完成!
ふたの真ん中に小刀で、ぐりぐり穴を開けます。反対側からもぐりぐり。
竹の切れ端を加工して、ぐりぐりした穴に突っ込みます。金づちでたたいて外れないようにします。しかし、強くたたきすぎるとふたが割れてしまうので、ほどほどに。
はい、これで完成です。
きれいに水で外側も内側の洗いましょう。
実際に【かっぽ酒】【かっぽ鶏】を味わいました!
よいどん
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