いよいよ冬突入。
そこで冬キャンプで特に気を付けたいこと、それは「一酸化中毒」です。
以前、三重県で悲しい事故もありました。
三重県度会郡南伊勢町五ケ所浦の民家で
「キャンプをしていたところ7歳と3歳の娘がテントで倒れている」と、消防に119番通報がありました。
消防が駆け付けたところ、長女と次女が倒れており、一家4人全員が病院へ搬送されました。
父、母、次女は命に別状ありませんでしたが、長女は
搬送先の病院で死亡が確認され、その後、死因は一酸化炭素中毒であると断定されました。
自宅に隣接する事務所のバルコニーにテントを張りキャンプをしていたが、
午後10時頃から壇を取る為に練炭に火をつけて就寝していました。
10日の午前5時~6時頃、父はトイレに行くために自宅へ戻ったが、
そこで意識を失い倒れこんでしまいました。
その後、午後5時~6時頃に意識が回復しテント内を確認したところ3人が倒れており消防に119番通報しました。
密室内での練炭の使用は一酸化炭素中毒を引き起こす
ということは世間一般では知られているようですが、しかし実際には知らない人もいるのかもしれません・・・・・
事故の原因の一酸化中毒とは?
一酸化炭素は、無色・無臭。気づきにくいものですが、毒性は強力で、少量でも危険です。
(http://www.kamomegas.co.jp/gas03.htmlより)
軽い中毒症状は頭痛・吐き気など、風邪に似ていますが、手足がしびれて動けなくなることがあります。
重症になると、意識不明になったり、死にいたることもあります。
自覚がないまま危険な状態になる
一酸化炭素は、酸素が不十分になっている空間での炭素燃焼に発生する気体です。
炭素が入っている物質を燃焼すると、通常は二酸化炭素が発生します。
しかし、酸素が不足してしまうと不完全燃焼を起こして一酸化炭素が大量発生するのです。
一酸化炭素の怖いところは、血液中にあるヘモグロビンと結びつきやすい性質を持っている点になります。
酸素に比べてなんと200倍以上も結びつきやすい傾向があるのです。
ヘモグロビンと一酸化炭素が結びつくと酸素不足に陥り、酸素運搬能力が低下します。結果、“一酸化炭素中毒”になるのです。
(https://www.sat-co.info/carbon-monoxide-poisoning-symptomsより)
症状は?
一酸化炭素中毒の症状には、頭痛、めまい、はきけなど風邪に似た症状があります。
室内で炭火を使っている時に、もしこのような症状がありましたら、風邪などと思い込まず、すぐに窓を開けて換気してください。この症状は一酸化炭素濃度の低い時に出る症状です。
(http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20120221/299856/?P=2&ST=safetyより)
最初は「疲れているのかな」と思いがちですが、症状が少しずつ悪化するのです。
すさまじい頭痛・吐き気がきたと思ったら突然意識を失うケースもあります。
また、症状が1度回復した後再び昏睡(こんすい)状態になる“欠型一酸化炭素中毒”も起きているので注意しなければなりません。
○重症化すると
高濃度で一酸化炭素を吸引すると酸素欠乏により、体が動かなくなり、意識不明、死亡へとつながります。
○急激な中毒症状
お店で大量の一酸化炭素が充満していた場合、入店後数秒で意識が無くなり倒れたという事例があります。
★テント内、車内など小さな密閉空間での使用は自殺行為です。
どういうときに発生する?
一酸化炭素は、様々な物質が不完全燃焼(酸素欠乏で燃焼)した時に発生します。
ただ、いくら酸素があっても燃焼のさせ方や燃焼の種類により常に発生するのです。
そのため基本的にいつでも発生していると考えるべきです。
はっきりした実験データがありませんが、炭火はどのような条件下でも、濃度の差はあっても、常に一酸化炭素を発生させていると言われています。
予防法
主な予防法は、「換気をこまめにすること」です。
一酸化炭素検知器を設置することで、一酸化中毒を未然に防げます。
濃度が危険区域に入ったら警報がなる仕組みです。
自分で少しでも「おかしいな」と思う状況になったら、すぐに新鮮な大気のある場所に移動することを心掛けてください。
肝心なのは「ものが燃焼するような現場で閉鎖空間を作らない」こと
一酸化炭素の応急処置
皮膚や粘膜が青紫色になる症状を“チアノーゼ”と言います。
チアノーゼの原因は低酸素血症ですが、一酸化炭素中毒にはチアノーゼが発生しません。
なぜなら、ヘモグロビンと一酸化炭素が結びつくと鮮紅色になるからです。
よって、応急処置が遅れてしまいがちになります。
また、一酸化炭素中毒になっている人を助けようとして自分まで中毒になる“2次災害”も起こりやすいので要注意です。
一酸化炭素中毒の症状が現れたときはタオルやハンカチなどで口と鼻をおおってください。
そして、すぐに室内の換気をしましょう。
酸素ボンベやマスクで新鮮な空気を体内に取りいれることも大切です。
たとえ、症状が軽症だとしても1度病院の診察を受けたほうが安心でしょう。
素早い応急処置によって後遺症を防ぎ、症状が緩和できます。
(https://www.sat-co.info/carbon-monoxide-poisoning-symptomsより)
警報機の設置について
一酸化炭素中毒を防止するため、警報機の設置はとても有効です。
火災時には一酸化炭素が発生しますので、火災報知器としても機能します。
注意
「一酸化炭素警報器(CO警報器)」が必要です
一般的な火災警報器(煙感知・熱感知)では、一酸化炭素を感知できません。
日本で販売されている火災警報器の多くが、煙感知、熱感知式ですので、
残念ながら一酸化炭素は感知できないので、必ずご確認ください。
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しかし!!!過信は禁物
警報器は所詮機械です。
故障もしますし、数年で寿命となり、電池も無くなります。
あくまでも最終警報!としておき、警報器に頼らず必ず換気することが何よりも肝心です。
まとめ
我が家でも使っています。
しかし、本当に過信は禁物です。必ず換気をするようにしましょう。
koto
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